ウィルコム「どこでもWi-Fi」の価格が発表されましたが、USBやカード型といった既存データ通信端末以外の新しい形として注目ですね。
無線LANルーターなので複数台で共有できますし、PC以外でもニンテンドーDSやPSP、iPod touchのように無線LAN機能がついたモバイル機器も増えてきたのでとても便利だと思います。
そこで、この手の即席無線LANスポットを構築できるハードウェア、ソフトウェア(スマートフォン用)を独断と偏見いっぱいにまとめてみました。
まずはハードウェア編から
■ どこでもWi-Fi
今回発表された、ウィルコムの「どこでもWi-Fi」です。
WAN側速度はW-OAM対応で、204Kbps現行PHSですので、速度が遅いのがネックですね。その分価格は安め設定されていると思います。頭金は4800円で、月額料金は「どこでもWi-Fi」専用プランが用意されるようで、料金プラン+端末代金として月額1980円のようです。24回払いを想定しているようで、支払い終了後はまだ未定とのこと。
▼参考コスト
どこでもWi-Fi初期費用:4,800円(頭金)
月額費用:1,980円(W-VALUE割引適用期間中の費用、2年目以降は未定)
WILLCOM (2009-03-05)
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おすすめ度の平均:
これはいい
■ PHS300 + イーモバイルD02HW等
PHS300はUSB端子とバッテリーのついた、持ち運びができる無線LANルータです。そのUSB端子にイーモバイルD02HWなどのUSB無線モデムを接続します。
これで即席無線LANスポットの完成です。ウィルコムと違って、WAN側回線が7.2Mbpsと快適です。
ちなみにPHS300はアマゾンでも買えます。
▼参考コスト
PHS300:19,800円(公式サイト)
イーモバイルD02HW初期費用:5,980円(2年契約)
イーモバイル月額費用スーパーライトデータプラン:1,000円~4,980円(2年契約)
※イーモバイルはオンラインストアより。契約事務手数料別途。
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■ イーモバイル EMONSTER/Touch Diamond + WMWifiRouter (Windows Mobile)
WMWifiRouterはWindows Mobile用ソフトウェアです。日本国内でもWindows Mobileは数多く発売されていますが、サポートされていない端末もあるので注意が必要です。こちらで確認できます。端末の無線LAN機能を利用して、WAN回線の無線LANソフトウェアルーターとして動作します。 ソフトウェアは無料ではなく有料となります。pocketgames PDA秘宝館さんで購入できます。3150円なり。 ちなみに裏技的にX02HTでもインストールできます。
実は私以前にX02HT + WMWifiRouterの組み合わせでテストしたことがあります(現在のバージョンで動作するかは不明)。ノートPCを接続したんですが、快適に接続できました。ただしX02HTのバッテリーの持ちが悪かった印象があります。X02HTはスパボ一括で散発的に安売りしてるらしいので探してみてはいかが?? また、DSやPSPなどゲーム機には対応していないようです。その点注意が必要ですね。 ▼参考コスト WMWifiRouter:3,150円(pocketgames PDA秘宝館) イーモバイルTouch Diamond S21HT 初期費用:39,980円(2年契約) イーモバイル月額費用ケータイプラン:1,000円~4,980円(2年契約、通話料別途) ※イーモバイルはオンラインストアより。契約事務手数料別途。また初期費用安め、月額費用高めもプランもあります。
■ SoftBank X02NK + WalkingHotSpot
WalkingHotspotはSymbian OS S60プラットホーム用(Nokia端末)のソフトウェアです。WMWifiRouterと同じく無線LANソフトウェアルーターとして動作します。SoftBank X02NKにインストール可能のようです。
こちらも有料となります。月額6.99ドル、年額24.99ドルです。
X02NKであれば、パケット定額フルを契約することによって、パケット料金は最大5985円におさめることができます。
▼参考コスト
SoftBank X02NK 初期費用:一括払い76,320円/分割の場合3,180円×24回 月々割で通話料から2,000円×24回割引で実質1,180円×24回=28,320円
月額費用:ホワイトプラン980円+S!ベーシック315円+パケット定額フル1,029円~5,985円
※契約事務手数料別途。その他料金プランあり
■ iPhone 3G + PdaNet(要Jailbreak)
続いてはiPhone用アプリのPdaNetです。所謂勝手アプリで、Jailbreakが必要です。Jailbreakがわからない方は手を出さないほうがいいです。Jailbreakの説明は省略させてうただきます。ネットで検索してみてください。
PdaNetはJailbreakしたiPhoneでCydiaから簡単にインストールできるようです。
ちなみに公式のApp Storeでは初期にNetShareというアプリが登録されていたらしいのですが、現在は削除されているようです。
▼参考コスト
iPhone 3G(8G) 初期費用:一括払い69,120円/分割の場合2,880円×24回 月々割で通話料から1,920円×24回割引で実質960円×24回=23,040円
月額費用:ホワイトプラン980円+S!ベーシック315円+パケット定額フル1,029円~5,985円
PdaNet:公式サイトではiPhone版の価格が明示されてないが、こちらによると29ドルらしいです
総評
私自身はほとんどのパターンでテストしていないので、偉そうなことは言えませんが、やはりハードウェアタイプの方が敷居が低く初心者にはいいと思います。なかでも、ウィルコムのどこでもWi-Fiは回線、端末ともワンストップでサポートしてくれると思います。ただし現行PHSなので、回線速度が遅いです。
なので、サポート不要だ!と言い切れる人はPHS300+イーモバイルがオススメでしょう。
ソフトウェアタイプは対応のスマートフォンをお持ちの方は試してみる価値はあります。ただ即席無線LANスポットをやりたいが為にスマートフォンを購入するのはまだリスキーな気がします。
またDSやPSPなど非PCデバイスは動作確認がとれているもので使用することをオススメします。
※参考コストは2009年1月現在のものです。詳しくは各公式サイト、店頭を参照してください。